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『大般若波羅蜜多経』

『大般若波羅蜜多経』は中国の唐王朝の時代に、玄奘(602年~664年)が集大成・翻訳した大乗仏教の重要な経典です。通称は『大般若経』、あるいは『般若経』とも呼ばれます。この経典は、大乗仏教の基礎的教義が書かれている長短様々な「般若経典」を集大成したものであり、全16部(会)600巻にも及ぶ膨大な経典群です。現在、日本国内の各寺院に保存されている『大般若経』は、この玄奘訳のものです。

原型は、紀元1世紀頃または150年頃に成立し、サンスクリット文字(梵字)で文書化されたとされています。その後、長短様々な形態へと発展していきました。

『大般若波羅蜜多経』 は、般若波羅蜜(智慧の完成)や、すべての現象は実体を持たず空であるとする「諸法皆空」といった仏教の核心的な教義を説いています。また、この経典には、除災招福や国家鎮護の功徳があるとされています。玄奘の翻訳は、従来の仏教経典の翻訳における誤りを正し、仏教の発展に大きく貢献しました。玄奘の行った翻訳は、仏教経典の正確性を高め、中国の仏教研究や文化に多大な影響を与えました。インドで膨大な仏教経典を収集し、それを中国語に翻訳することで、仏教の教義を広めるだけでなく、文化的交流にも大きな影響を与えました。

玄奘が翻訳した『大般若波羅蜜多経』は日本にも広く伝えられました。特に奈良時代からは、「大般若転読法会 」として広く読誦されるようになりました。この法会では、僧侶が経典を実際に開いて読むのではなく、目を早く通しながら転がすようにして読む「転読」という方法で読誦し、災厄を祓い幸福を祈る儀式が行われています。

掲載品は、巻菱湖記念時代館所蔵の平安時代に書かれた『大般若波羅蜜多経 巻第四百六十九 一巻』になります。
※ 『空海の庫を開く 1の庫』掲載品

『空海の庫を開く』1の庫

2025年7月より、弘法大師・空海 御生誕1250年(2023年) / 御入定1200年(2034年) 企画として、『文字の国 ー 日本の文字の風景 空海の庫を開く』と題し、長期企画の複数巻(1の庫から8の庫)での書籍刊行を実施いたします。巻菱湖記念時代館 監修・株式会社 創三舎・株式会社 養玲社の合同企画事業として書籍をメインとし、WEBなどからも文字文化遺産を発信してまいります。書籍版とWEB版は、掲載内容が異なりますので、併せてご覧いただければと思います。

『空海の庫を開く 1の庫 』は、墨宝図版をメインとした作りとし、そこに略説明を加えたものとなっております。弘法大師・空海が繋げる文字文化・歴史・観光を主なテーマに構成いたしました。弘法大師・空海を中心とした、日本の文字文化から始まり、歴史・観光をご紹介する書籍となっております。